私立小学校に通って、いろいろあるなぁと思うことのひとつ。
「一番じゃないとイヤ」な子供が多いことです。
一番の集まり
受験を掻い潜ってきただけあって、ほとんどのお子さんが塾で一番、幼児教室で一番、幼稚園で一番・・・と、
「一番」と言われることに慣れている、「一番」は自分だと思っているお子さんが多いです。
最初のうちは、子供同士の衝突だけでなく、親同士の衝突も結構あります。
親同士の衝突が発展すると、「相手に対して処分を」とクレームを学校に入れるケースもあり、こじれてきます。
学年があがると
1年を通してさまざまな行事を一緒に経験していくと、だんだん役割のようなものができてきて、
自分の得意分野で一番になる(一目おかれる)と、自分の居場所を見つけた安堵感から、衝突がなくなってきます。
すべてにおいて一番というのは、相応の努力が必要で、同級生のレベルが高い分、「全部はムリだな」と自分で分かってくるんだと思います。
分かった自分と折り合いをつけられるようになる、という感じなのでしょうか。
折り合い
「全部はムリ」だと分かっているけど、そんな自分と折り合えない、どうしても何に置いても一目おかれたい
と思う質のお子さんは、精神的に結構苦しそうな場面をよく目にします。
失敗を認めたくないので、他の子のせいにする。
どうしても「ごめんなさい」が言えないので、言わなくていいように事実を捻じ曲げる。
とにかく黙ってやりすごし、友達にも親にも「別に」という感じののらりくらりでかわして、実は結果を出せなくて苦しい。
などなど、先生やお母様方から聞くお子さんの姿が、他人事ではないので聞いているだけで、
切なくなってきます。
我が家の娘ちゃん
娘ちゃんも、もれなく一番思考でした。一年生のうちは、何かイベントがあるたびにイライラしているのが分かりました。
幸い他のお友達とのトラブルにまで発展しなかったので、助かりましたが、娘自身はつらそうでした。
毎朝ハグをして送り出したり、帰って来たら「その日にあったこと」を引き出す会話をしてみたり、
私なりに寄り添っている気持ちを伝えようと続けていました。
そんな時に、あるコンクールで大きな賞をいただくことができ、新聞に娘のことが載りました。
それで気持ちがストンと落ちたようでした。
何か一つ「これ」というものを見つけると、落ち着くんですね。
受験ではオールマイティーに頑張らせていたので、私のせいだなぁと本当に思いました。
合格するまでは仕方がないと思いますが、その後は「ひとつでいいんだよ」と支えてあげてみてください。
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