マザーズ

最近、あまり読めていないのですが、心の奥底にある部分に触れられて、


なぐさめられた本をご紹介したいと思います😊




金原ひとみさんの「マザーズ」です。


同じ保育園に子供を預ける3人のママ友のお話です。




育児疲れ?家事疲れ?女性疲れ?


母親になって10年が過ぎたからでしょうか、更年期だからでしょうか…💧


ここにきて、いろんな意味で疲れを感じています💨


そんな時に「マザーズ」という本に出会って、登場人物のママたちの描写を


読んでいくうちに、自分が感じてきた疲れを言葉で忠実に表現すると、


まさにこれ!というような箇所が随所に出てきました。




涼子が子供を寝かしつけて、夜中にコンビニに出かけている間に思う


結婚も妊娠も出産も育児も家事も、皆が普通にこなしている。


という表現。


子供を産んでみて、私も感じました。世のお母さんたちは凄い!と。


自分がどこまでやれているか全く自信もなく、ただひたすら必死に


目の前のことをこなしているだけで、ものすごい勢いで日々が過ぎて


いく。それまで自分が感じていた限界なんてとうに超えていて、


「人間ってここまで無理しても死なないんだぁ」という毎日。


それを当たり前のようにこなしてきた女性たちって、ど根性ものです。



母親の責任



途中、涼子の子供の一弥くんが中耳炎を繰り返し、ご主人、涼子の母親が、


涼子が一弥くんの母親としてどうあるべきか言及するものの、育児・看病には


一切手を出さない場面があります。



ここでも、やはり慰められる部分がありました。


子供が泣くと、周りの人はどうして泣いているのか母親に聞きますよね。


大人である自分の気持ちでさえも、今の気持ちを的確に、しかも社会人


として人前で言える言えないの判断も交えて、理路整然と説明するなんて


ことできないのに、言葉も発しない赤ちゃんの気持ちが手に取るように


分かるなんてこと、ありえないじゃない!って、心の中で思っていました。



だって、予想で「眠いんだと思います」「人見知りをしているんだと思います」


などと答えたところで、本に出てきたご主人や実母と同じように「じゃぁ、


こうしたらいいんじゃない?」と言われるけれど、それをするのは自分であり、


泣いていることを責められている気持ちにもなるし、アドバイス通りしてみた


ところで改善しないと「子供の気持ちが分かってないのね」という着地点


になってしまう😔


やっぱり、予想ではなく、ズバリ言い当てないと、いい母親ではないということ


なのだろうと思ってしまうのです。


また、心配して病気の症状を聞いてくれているのは理解しているけれど、


前回聞かれた時よりも改善していないと、母親としての責任を果たしていない


ようで答えたくない気持ちになったりもしていました。



育児のサポート



育児のサポートって、結構勘違いされがちなのかなぁと思います。


赤ちゃんを育てている時、サポートして欲しいのは赤ちゃんのお世話であって、


家事ではない、ということです。


多分、同じ気持ちの人、いるんじゃないかなぁ💦


食事を一度作ってくれるよりも、食事を作る間、子供をみてくれるほうが


ありがたい。大人の時間配分で物事が進む時間がほんの少しあるだけで、


救われたりするものです。


でも、往々にして家事のほうを手伝い、赤ちゃんには触らず、という事が


多いですよね。



本に出てきた3人のママたちのように、ドラッグ・虐待・不倫に走って


しまう人は中々いないでしょうけれど、その原動力となった爆発的な


気持ちには理解できる部分が多く、まるで別の家庭で連れ子を育てているか


のような抱え込みの気持ちは、子供が育っていく姿で溶かされるまでは、


なかなか溶けないものになってしまっています。



子供が少なくなっている世の中だからこそ、今の子供たちが将来子育てを


したくなるような希望が持てないといけないのでしょうけれど、現状では


私たち母親が頑張れば頑張るほど「なりたくない像」でしかないという。。。


なんとも。。。ですね。



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